前回、中古カートリッジを勧める記事を書いた。
ここでも書いた通り、僕は目利きが可能なら中古のオーディオ機器もアリだと思っている。
中古のオーディオ機器といえばハードオフが有名だが、ハードオフにはオーディオに強い店舗とあまり力を入れてない店舗がある。そのオーディオに強い店舗で売られている中古は基本的に安心できると思っており、今回はレコードプレイヤーを例にして、その店舗の見分けるポイントを共有したいと思う。
*あくまでも個人の意見です。
店舗のスタッフの技術や知識によっても変わってくるので、記事にこう書いてあったから大丈夫とは思わないでください。あくまでも傾向です。また、人によって中古の安心できる基準は違います。「僕はこうだったら安心できる。」を提案します。
状態説明が備考欄に詳しく書いてある
簡易チェックでなく、内部まで見てくれる店舗の備考欄はその個体の状態や整備内容が具体的に書いてある。下記はレコードプレイヤーの備考欄に書かれることが多い簡易チェックの内容だ。
・キズ、汚れあり
・現状お渡し品
・音が出る
・通電確認済み
・ヒンジ割れ
・ダストカバーキズ
これらはただの現状報告で、ほとんど外観検査のみに近い。物によってはただの仕様説明だったり、キャッチコピーだけが書かれていることがある。
例えば、「通電確認済み」は一見良さそうだが、電源ランプが点いたら通電OKになる。右チャンネルから音が出なかったり、ターンテーブルが回らない可能性がある。しかしながら、”通電”はOKなのだ。(さすがに右チャンネルから音が出なかったら記載orジャンク行きだと思うが。)
では「音が出る」はどうだろう。ターンテーブルの回転数は正しい?ヒューズやコンデンサーが劣化していて、急に電源が落ちる可能性は?端子が錆びている可能性もある。
このように案外ツッコむことができる。備考欄にはもっと本質的なことを書いてあるものから選ぶのがいいだろう。次は下記を見てほしい。これらは実際に僕が見たことある備考欄だ。
・内部ヒューズホルダー修正、ヒューズ交換、サーボ電圧調整、長時間ランニングテストOK
・ダイレクトドライブ回転数微調整
このように具体的に書いてあると、しっかり内部まで見てくれる店だと判断できる。もし買うならば、部品が交換してたり調整してあると安心できる。交換等がしてなくても”整備済み”と書かれていれば基本的に問題ないだろう。
仮に欲しいレコードプレイヤーの説明が簡易的であっても、商品棚に並んでいる他の物の説明がしっかりしていれば、これも中身を見てくれているはずだと推測(希望)する。
逆に、置いてあるレコードプレイヤーのほとんどが簡易説明のみだった場合、その店で買うのは避けた方が無難だ。
なぜなら先に書いた通り、検品したスタッフが簡単な外観確認だけで済ませている可能性があるからだ。いくら保証があったとしても、買ったあとに「電源入りません」や「ターンテーブル動きません」では残念だ。
試聴できる環境がある
色々なハードオフを回っていて気付いたのがこれだ。当たりを引くというより、ハズレを引かないという見方だ。上で書いた「具体的な備考欄〜」はどちらかというと当たりを引くに近い。
音質チェックのための試聴に意味があるかどうかはさておき、試聴できる環境があるかどうかは大事だ。中古の場合、動作確認という点では試聴に意味がある。
冷静に考えてみれば、オーディオに詳しくないスタッフが”試聴コーナーを作る”という発想に辿り着くかは怪しい。少なくともオーディオに力を入れていない店には試聴コーナーは無いはずだ。
【オーディオに力を入れている店】
⭕️スペースがあるから試聴コーナーがある
⭕️スペースが無いので試聴コーナーは作れない
【オーディオに力を入れていない店】
❌スペースがあるから試聴コーナーがある
⭕️スペースが無いので試聴コーナーは作れない
⭕️は理解できるが、❌は理解しにくい。なので「ハズレを引かない」だ。実際、試聴コーナーがあるハードオフの備考欄は比較的しっかり書かれているイメージだ。
僕の行きつけのハードオフは試聴コーナーがあるのだが、それ用にソファまで置いてある。店内には「オーディオ機器専門スタッフ在中」の広告まで貼ってあった。
このように試聴スペースの有無がオーディオに強いか弱いかの判断材料になる。だが、その時のオーナー?店長?の方針によって変わると思うのであくまでも参考程度だ。
間違いのはやはり備考欄を見ることだろう。
ハードオフ オーディオサロン吉祥寺店
どうやら中古オーディオにおけるハードオフの最上位に位置する店らしい。中古オーディオのメッカとも言われている。僕は実際に店へ行ったことはないので、ネット上での情報から読み取ったものを紹介する。
オフモールで吉祥寺店が出品しているレコードプレイヤーを見てみたが、やはり備考欄が事細かく書いてあった。下記はオフモールに書いてあった説明だ。
◯2024年6月当店整備済
全電解コンデンサー交換
切り替えレバー調整
オートリフトエンド位置調整
回転調整済
◯2024年6月当店整備済
各部接点、SWクリーニング
不良基板交換
スピンドル軸注油
ヘッドクリーニング
不良コンデンサー交換
各部調整済
さすがはメッカだ。素晴らしいに尽きる。ハードオフで買うなら吉祥寺店は間違い選択だろう。最初に書いた備考欄は見事にクリアしている。
これらは一部の商品説明なので、みなさんもぜひ「オフモール ハードオフオーディオサロン吉祥寺店」で調べてみてくれ。レコードプレイヤーに限らず、スピーカーやアンプの整備箇所と整備内容を理解すると勉強にもなる。
Google Mapsの店舗ページに載っている写真を見た感じ、やはり試聴コーナーもありそうだ。僕が実際に行って経験した情報ではないので鵜呑みにしないでほしいが、ネット上の情報からでもオーディオに強そうというのが読み取れる。
いつかは行ってみたいものだ。
力を入れてない店舗のメリットと実体験
では力を入れてない店舗はダメなのかと言うとそういうわけではない。ある程度目が肥えてくると、いわゆる掘り出し物を探せるようになる。
オーディオに力を入れてない店というのは、言い換えると商品や状態が正しい価値でないまま陳列している可能性があるので、実際の価値より安く買える場合がある。
僕の経験談としてこんなことがある。今回挙げた「備考欄〜」と「試聴コーナー」の条件を満たしていないハードオフ、すなわちオーディオに弱いハードオフでの話。
ジャンクコーナーにコロンビアのGP-11というスピーカー内蔵のレコードプレイヤーが100円で売っていた。備考欄には「ターンテーブル回りません」の一文のみ。100円だったのでとりあえず買い、家で分解してみた。回らない原因はベルトドライブのゴムが切れていただけで、新品のベルトを買って付けたら問題なく回った。(分解してストロボで回転数の微調整はやった。)
オフモールで同じGP-11を検索してみたら、ランクBの物が1万1000円で売っていた。(執筆時)もしオーディオに詳しいスタッフがいたらジャンクとはいえ100円の値付けはしなかっただろう。
ちなみにそのGP-11は祖母に譲り、よく部屋から演歌が聞こえてくる。
このようにオーディオに弱い店舗だと目利きが必要だが掘り出し物を探せるので、それはそれで楽しい。それ故に「ハードオフ巡り」という楽しみ方がある。
まとめ
僕はレコードプレイヤーを買う時にスタイリッシュな物よりオールドライクな見た目の物が欲しかった。結果的にONKYO CP-1050を買ったが、今回の知識があれば中古のレコードプレイヤーという選択肢もあった。
これからレコードプレイヤーを買う予定の人で「新品で売ってるものだと、好きな見た目のやつ無いんだよなぁ〜」という人は今回書いたことを参考にハードオフで中古を探してみるのもいいだろう。それでも分からなかったら、大人しく新品で買った方が安心だ。
そうそう、メルカリで素人が整備した物を売っているが、あれはお勧めしない。知識があるのと、技術があるのはまた別の話。仮に両方兼ね備えていたとしても、顔が見えないその人が嘘をついていないとは限らない。
僕は過去にカメラのレンズで失敗しているのでもう懲りた。レコードとは関係ないがフリマサイトで買うという点では同じなので、この失敗談はいつか書きたい。
ここまで偉そうに書いてきたが、全て自己責任でお願いします。
中古という性質上、実際に動かしてみないと分からないし、長く使えるかも分からない。「あのブログで書いてあったのにダメじゃん」と言われても困ってしまうので、あくまでも”上で挙げたハードオフで買うと、分解してチェックしてある傾向がある”ということだけ伝える。
少しでもその人にとって納得できる物が買えるように祈っております。
ではまた。


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