前回のつづき
参考までに所有カートリッジでどう感じた書いておこう。僕が持ってるカートリッジの価格帯は3000〜4万円だ。つまり5万円以上のものは聴いてないので、ここからの話は範囲外となる。
【Shelter Model 201 (1.5万円)→Denon DL103 (4万円)】
DL103の方がよりミドルレンジが出てきて、各楽器の鮮明さが少し出てきた。しかし、普通に音楽を聴く分にはModel 201で十分だと感じた。音を聴き比べようと意識して気付くレベル。
楽器未経験の人ならどこが違うか言われないと分からないだろう。違いを言われてもふーんで終わる。
DL103の画質が1080pだとしたらModel 201は720pぐらい。
【Pioneer PC-10(交換針5000円)→ Denon DL103(4万円)】
どちらも発売は1970年頃と古い。それなのにDL103はいまだに発売されているのだからすごい。
当時はPC-10は一般家庭用、DL103は業務用でNHKのラジオ放送で使用されていたらしい。
これはさすがにレンジの広さに差があった。特に高域の伸びが顕著に分かりやすい。解像度もDL103が画質1080pだとしたらPC-10は480pぐらいだ。地デジとブラウン管ぐらいかもしれない。まあPC-10のそれはいわゆる味というやつなんだろう。
逆にこれぐらいの価格差ではないと違いはないのだろうと感じた。
これら2つならまぁ持っていてもいいかと思う。なのでプレイヤー付属のカートリッジから変えるならそれぐらいの値段の物を買うと変えた感が出るだろう。
【ATmono 3/LP(2万円)→DL102(3.5万円)】
モノラル針の比較。これは興味深い結果になった。
解像度で言うとどちらも似たようなものだが、レンジの傾向が違った。ATmonoはハイ寄りで明るい。ビートルズのノルウェイの森のシタールが綺麗に聴こえる。
DL102はそのハイが抑えられてる。ローミッド付近が出たことにより、ハイがマスクされてそう聞こえるのかもしれない。ノルウェイの森のシタールはATmonoより控えめだった。
たぶんレコードらしい音はDL102だ。ATmonoは上が伸びてるので比べるとハイファイな音だ。
これは好みの問題だ。良い意味でどちらでもいいが、僕は DL102の方が好みだ。わざわざカートリッジを交換するならイコライザーで高域を上げればいいと思ってしまった。逆にATmonoの高域を削るのでもよかったかもしれないが、見た目が好きなのでDL102を使っている。
手軽にモノラルが聴けるATmonoが廃盤になったのは非常に残念だ。使い勝手も良く、ちょろっとモノラルを聴く人なら中古になるがATmonoを勧める。10万円以下のレコードプレイヤーでDL102を使うにはアームのスペック的にハードルが高いしね。
【Shelter Model 201 (MM型)→ ATmono 3/LP( MC型)】
初MC型&初モノラルに変えた時だ。ステレオとモノラルという点は違うが、今からは音質のみの話をする。
第一印象はこれだ。
「別に変わらないな。」
「MCは情報量が多いって見たけど、あんま変わらない。」
ことMM型→MC型で感動した覚えはない。MM型のパワー感も MC型の繊細さもネットで書かれる程の違いはなかった。比べたカートリッジが分かりにくかっただけなのだろうか。
なので僕は
・何かあっても簡単に針交換ができる
・PC-10のように中古で買っても純正交換針やJicoが交換針を発売していたら新品同様に使える点
という点からMM型の方が好きだ。使い勝手重視。
【まとめ】
このように音質比較の点で各カートリッジで微妙な違いはあるが、一般人の僕らが買えるようなの物だとそう大した違いは無い。
僕が持っていて、かつ音の傾向が似ていると思うのはDenon DL103(4万円)とShelter Model 201(1.5万円)だ。
しかし僕のシステムでは金額ほどの差は正直無かった。過去の自分に会えるならDL103は買わなくていいと助言する。そのお金で他にLPを買いたい。
ただシェルリード線は4000円ぐらいのものにするといい。付属のリード線とは大違いだ。僕はK’sマスターのLW-4000MRを使っているがとてもいい。お勧めだ。
さて、ようやくタイトル回収だ。
カートリッジなんか見た目で選べばいい。見ていてテンションが上がるカートリッジで十分だ。ある程度でいい/音質を追求しないのであれば2〜3万円ぐらいの物で十分だ。追求した所でカートリッジひとつで解決しない。
実は見た目で選ぶというのはこれはカートリッジに限らず、オーディオ機材全般に言えることだと思ってる。
どうせレコードプレイヤーやアンプを比較することなんてないし、カートリッジは値段の割に微々たる差。スピーカーだけは音がめちゃくちゃ変わるので見た目とのバランスが大事だ。予算も人それぞれだしね。
結局見た目で選んだ方がきっと楽しいオーディオライフを過ごせるに違いない。視覚からくる情報も大事にしたい。
ここまで書いてきたがこう言ってくる人がいるだろう。
「高級機を聞いてないのに適当なこと言うなよ。」
「もっといろんな種類のカートリッジを聴いてから言えよ。」
僕はそんなお金があったらレコード盤や他の趣味に使いたい。よほどオーディオが趣味の人か金持ちな人じゃないとカートリッジ 1つに5万円も払わないだろう。
普通にレコードを聴きたい人にはオーバースペックだ。むしろ自分自身よくこんなに買っとさえ思う。
興味が出たら交換すればいい。レビューを鵜呑みにして期待値が上がり過ぎると良くないので、下げに下げにまくったのが今回の記事だ。
この記事を読んだ上で実際にカートリッジ交換してみて「思ったより変わるじゃん!」となってくれた方が嬉しいものだ。
おわり



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