ビートルズとモノラルの関係は切っても切り離せない。僕は可能な限りモノラル推奨派だ。
知らない人に簡単に説明すると、現在CDやサブスクでビートルズを聴こうとすると基本的にステレオミックスを聴くことになる。
しかし、ビートルズが活躍した当時の再生環境を考えるとモノラル再生が一般的なのだ。実際メンバーやプロデューサーのジョージマーティンがモノラルには力を入れてステレオはぼちぼちだった的な証言しているらしい。
ポイントなのは「ただ左右同じ音で聴く」ということではない。もちろんそれもあるが、ミックス(音の編集作業)の時点でモノラル用に整えられていて、これがけっこう違う。ハイハットがあったり無かったり、そもそも使われているテイクが違ったりと調べたらたくさん出てくる。
モノラルとステレオのミックス違いは僕はすごく楽しめる。だがヘビーリスナーでないと楽しめないと思う。ビートルズオタクは当たり前のように何回も同じ曲を聴いてきて、どこでどの楽器が鳴っているかまで把握している。
しかしオタク以外の人はそこまで気にしてないし、ミックス違いなんてどうでもいいと思っているはずだ。
偏見だがビートルズオタク(おじさん)は全人口が当たり前のようにビートルズを知っていると思っている気がする。なんなら知らないことを小馬鹿にしてくる印象だ。もちろんそうでない良識ある人もいる。(ただの偏見)
ではなぜ、それでも僕が聴くべきと思うのか。理由はひとつ。
ボーカルが真ん中にあるから
例えばサブスクでPlease Please Meのアルバムを聴くと、右からしかボーカルが聞こえない。左からは楽器のみ。当時の技術では仕方なかったのかもしれないが僕はそれがとにかく違和感でしかない。
Please Please Me
With The Beatles
Rubber Soul
特にこの3枚の別れっぷりは凄まじい。ちなみにボーカルが別れているor別れ気味なのは前期の6枚だ。
(Help!のモノラルミックスは悲惨なのでステレオの方がいい。)
だから初めてCDでPlease Please Meのモノラルを聴いた時には感動した。「あー、こんなに違和感なく聴けるのか。」と。
個人的にはA Hard Day’s Nightも絶対モノラルの方がいい。大好きなTell Me Whyも変なボーカルエフェクトが無いし、音のかたまり感がある。
僕が思うに車で聴くとモノラルを体感しやすい。左右のスピーカーが正反対にあるので、ステレオだと顕著に別れる。しかしモノラルなら見事に中央に来るので違和感なく聴ける。
ちなみにRevolver以降はそれほど気にならないが、やはりモノラルの方がしっくりくる。そういう訳でビートルズがある程度好きな人にはモノラルで聴くのを勧める。
なお、Abbey RoadとLet It Beはステレオのみなので関係ない。
つづく


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