みなさんは”なにわ男子”をご存知だろうか。
旧ジャニーズ事務所のアイドルだ。
僕は彼らの大ファンだ。
そして誤解を恐れずに言うと彼らは歌唱力をメインで売っているアイドルではなく、嵐のように歌もやりつつバラエティもやる王道のキラキラアイドルだ。
故にシングル曲は基本的にザ・アイドルソングが多い。1stアルバムの「1st Love」はそんなアイドルソングが詰め込まれた1枚になっている。
もちろん良い曲ばかりなのだが、どうしても「アイドルソング集」になってしまう。
ところが2ndアルバムのPOPMALLは方向性が変わっている。ポップソングとしての完成度が高く、聞き応えのある良質なアルバムだ。
本人達がどれだけアルバム作りに関わっているかは定かではないが、このアルバムは音楽的に評価されるべきだと思うので、その根拠をつらつらと述べていく。
はじめに
繰り返し言うが、僕は彼らの大ファンだ。デビュー当時から毎週更新されるYouTubeは欠かさず見てるし、メンバーがテレビに出ていたら大喜びしてしまう。
しかし正直に言うと、初めは彼らの曲にはあまり期待はしていなかった。アイドルソングは好みではないからだ。
応援の気持ちで聴いていたのだが、POPMALLに関してはビビッと感じ、とてもびっくりしたのを覚えている。
なのでここから敬意を込めて忖度無しで書くつもりだ。
まず、僕が思うなにわ男子の中に重要なボーカリストが3人いる。(各メンバーについては各々調べてくれ。)
西畑大吾
道枝駿佑
大橋和也
大吾とみっちーのリードボーカルはとても良い。
2人とも声の線が細くなく、安心して聴いていられる。ここ一番のパートでは2人のどちらかが歌う頻度が高いように思う。歌唱力があり且つ、心地いい歌声だ。
大橋くんはハモリでの貢献度が高い。
楽曲のアレンジ的に聞き取りづらいかもしれない。稀に音楽番組で生歌披露の時があるが、その時は分かりやすいだろう。
一方で歌は上記の2人と同様普通に上手いのだが、声がハスキーなので迫力に欠けると感じてしまうことがある。
残りのメンバーは歌唱力という点では申し訳ないが後手を踏んでいるだろう。
そのせいか、なにわ男子は音楽番組で口パクが多い。ごく稀に生歌の時がある。
音痴ではないが、歌唱力で売り出すには物足りない。
しかし、曲によっては個性が活きることがあり、Soda Pop Loveで大西流星が歌うイントロなんかは最たる例だ。あそこで流星をチョイスした人は天才だ。
さて、ここからが本題だ。
POPMALLについて解説しよう。
①アイドル臭がない
アイドルらしいことが悪いわけじゃない。ただ3曲も続くとクドイ。アイドルソングはどうしても似たような構成、曲調になってしまうので飽きてくる。
アイドルとはそういうものだ、と言われればそれまでなのだが、ここではあくまでイチ音楽作品として批評している。
しかし、POPMALLはアルバム曲のみならず、入っているシングル曲もアイドル臭が比較的控えめだ。
全曲聴いた後にどの曲がシングル曲だったか当てれるだろうか?良くも悪くもシングル曲っぽさが無いので難しいと思う。
ここではどの曲がシングルなのか敢えて伏せておく。
偏見だが、当ブログに来るような音楽好きはアイドルの曲を好んで聴かないイメージがある。
甘ったるい雰囲気が好みではないからだ。しかし、POPMALLに関してはそのような事は無いと言えるだろう。
②幅広いジャンルがある
このアルバムは基本的にはポップソング集だ。ただポップの中でも方向性が少しずつ違う。
例えば、#1はザ・ポップ。#2はそこに若干のバンド味が入る。#4〜#6はとクール系が続く。
と思いきやその後はポップ、ラブソング、クール、ロック、ポップと怒涛の変化だ。
まるでプレイリストを流しているかのようだ。
まさにPop(song)の(shopping)Mallだ。
曲順も素晴らしい。
同系統が続くのも3曲までと絶妙だ。
すごく大げさに言うとビートルズのホワイトアルバムのように幅広い音楽がある。
しかし大きく枠組みの中には入っているのが素晴らしい。
勝手な憶測だが、
1stアルバムの「1st Love」が商業重視の「仕事でアイドルの曲を作りました」だとすると
POPMALLは作曲家が「仕事もそこそこに好きなように楽しんで作りました」
というイメージだ。
③捨て曲がない
例えば、なにわ男子3rdアルバムの「+Alpha」では足踏みする瞬間が少々ある。ついつい飛ばしてしまうというか、爆発力に欠けるというか。
(とある4曲のクオリティ、並びが抜群に素晴らしいのだが、それはまた別の機会に書こう。)
ところがPOPMALLではどの曲も少なくとも平均点は超えてくる。スキップしようと思う瞬間が無いのだ。これは先に述べた曲順にも繋がる。
また純粋に歌メロが素晴らしい。
耳馴染みが良く、つい歌いたくなる曲ばかりだ。
曲のアレンジも素晴らしく、歪んだギターもあれば派手なブラスもある。しかもそれを適材適所に割り振っている。
唯一の欠点
一つだけ欠点を言うならボーナストラックの#16ちゅきちゅきブリザードの存在だ。
この曲は1st Loveに入っている楽曲「ちゅきちゅきハリケーン」の続編なのだが、いかんせん「ちゅきちゅき」というワードがキツい。
ちゅきちゅきとは彼等のお決まりのあいさつなのだが、それを歌詞に入れてしまうことがアイドルの宿命というべきか。この曲に関しては作詞はたしか大吾がやっていたはずだ。
まあアイドルなので分からなくもないが、POPMALLをイチ音楽作品として批評すると、ちゅきちゅきブリザードの存在は個人的にはナシだ。
アンサーソングなのでファン目線としてはアリなのだが。
(ちなみに3rd+Alphaに完結編のちゅきちゅきハネムーンがある。僕がちゅきちゅきシリーズの中で一番好きなのはハネムーンだ)
おわり
このブログを見にきてくれる人はまず間違いなく、なにわ男子を聴かないと思うので、もしこの記事を読んで気になったらぜひ聴いてほしい。
ここでは書いてないがデビューシングルの初心(うぶ)Loveは曲のクオリティに加えて、理想的なデビューシングルだ。気が向いたら書いてみようと思う。
レコード関連のブログなのでオールドロック中心になるかと思いきや、いきなりレコードとは真逆のジャンルを書くことなってしまった。
しかし今後もアルバム批評に関してはレコード関係なくやっていきたい。


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